【助成報告】木村友梨香さん ドイツ講習会レポート
2014年9月19日金曜日
8月4日から21日まで、講習会参加のためドイツに行って参りました。今回私は2つの講習会に参加をしたのですが、まずは4日から15日までエンゲルスという街にて行われたCalifornia International Music Festival、そして15日からはハレに移動しEuro Music Festival&Academyという講習会に参加致しました。
まずは成田空港からフランクフルトへ、そしてそこから電車に2時間くらい乗り目的地のエンゲルスを目指します。駅に着いてから滞在場所までの道のりが不安でしたが、近くに住んでいる方々に勉強を始めたばかりの片言のドイツ語を使い道を聞きながら、無事に講習会が行われるSchloss Engersというお城に到着しました。この講習会は、私が現在師事している石井克典先生が講師として教えられるため、門下生が集まり参加をしました。毎日朝8時から夜12時近くまで、練習をしたりレッスンを受けながら音楽と向き合う日々を過ごしていました。練習室、レッスン室と宿泊のお部屋が同じ建物だったため、毎日弦楽器やピアノの受講生の皆が朝から熱心に練習しているのが聞こえます。また食事も受講生皆同じところでするので、色々な国の参加者との交流が深まりました。
また今回私はソロのみでの受講でしたが、この講習会ではソロ以外にも他の弦楽器の受講生との室内楽でのレッスンもあり、アンサンブルも学ぶことが出来ます。皆毎日のように合わせを行い、レッスンを受け、室内楽での演奏会本番もあり、盛りだくさんでややハードなスケジュールではありましたが、コミュニケーションをとるうちに受講生同士とても仲が深まりました。
レッスンの合間には、すぐ近くのライン川沿いを散歩したり、電車で10分弱ほど離れたコブレンツという街を観光することも出来とても良い気分転換になり、環境としてはとても最高の場所でした。
また、この講習では各受講生に与えられる演奏機会が豊富で、ほぼ毎日のように演奏会が行われ、私も3回の本番で演奏する機会に恵まれました。自分がいつどのコンサートで演奏するかは、1〜2日前や当日に言われたりするので、常にレパートリーを準備しておくことや、演奏家にとって本番をこなす上で必要な精神力を鍛える良い経験、訓練にもなります。
エンゲルスでの充実した約10日間の次は、移動し、ハレでの講習会です。ここでの目的は、過去にも何度かレッスンを受講したことがあるディーナ・ヨッフェ先生にお会いし、レッスンを受けることでした。先生との最初の出会いは、私が高校2年の時、福田靖子賞選考会に参加した時です。先生の音楽性、お人柄に惹かれ、そのあとも何度かマスタークラスを受け、昨年ザルツブルクでの講習会でも先生のクラスを受講しお世話になりました。
レッスンは計4回、私はショパンの作品を主にレッスンしていただきました。特に印象的だったのはマズルカの作品59をレッスンにもっていった時のこと、最初に一回通した後、出だしの2小節の右手のレガートを何度も何度も繰り返し先生が良いと仰るまでやったことです。音をよく耳で聴き、ハーモニーのバランスやレガート、ポリフォニーの全声部の音が美しいかどうか、よく聴けているかを毎回よく確認しながら、レッスンは進みます。自分の中では音を聴いているつもりでしたが、つもりではなく、よく聴くことの大切さを改めて学ぶことの出来た貴重なレッスンでした。
レッスン以外の時間には、練習をしたり、他の受講生のレッスンを聴講しながら過ごしました。
また講習期間中のプロフェッサーコンサートにて、なんと急遽ヨッフェ先生の演奏の譜めくりをさせてもらったことも、とても良い思い出となりました。間近で先生の音や息遣いに触れることの出来た、とても貴重な時間でした。
私は帰国後に地元での本番を控えていたため講習最終日まではいれず早くに出発しなくてはいけなかったので、最終日のクラスコンサートには出ることが出来ませんでしたが、帰国前日に行われた選抜者コンサートにて、先生が私を推薦してくださり、ショパンのスケルツォを演奏しました。このコンサートでは、ピアノとヴァイオリンの各クラスから約1名ずつ選抜され、約10分程度演奏をしました。プロフェッサーの先生方が皆聴きにいらしており、緊張感ありましたが、演奏後にはたくさんの拍手をもらい、また先生から「良かったわよ!」と声をかけていただきホッとしたのと同時に、今後への貴重なアドバイスもいただき、帰国してからもまた頑張る大きな励みとなりました。
今回2つの講習会に参加し、とても濃密な時間を過ごすことが出来、自分にとって得るものの多い夏休みとなりました。ここでの経験は間違いなく今後自分が更に成長する大きなきっかけとなりました。福田靖子賞基金、専務理事様、加藤様には感謝の気持ちでいっぱいです。お陰様で、音楽的にとても充実した日々を過ごすことが出来ました。
本当にありがとうございました。
まずは成田空港からフランクフルトへ、そしてそこから電車に2時間くらい乗り目的地のエンゲルスを目指します。駅に着いてから滞在場所までの道のりが不安でしたが、近くに住んでいる方々に勉強を始めたばかりの片言のドイツ語を使い道を聞きながら、無事に講習会が行われるSchloss Engersというお城に到着しました。この講習会は、私が現在師事している石井克典先生が講師として教えられるため、門下生が集まり参加をしました。毎日朝8時から夜12時近くまで、練習をしたりレッスンを受けながら音楽と向き合う日々を過ごしていました。練習室、レッスン室と宿泊のお部屋が同じ建物だったため、毎日弦楽器やピアノの受講生の皆が朝から熱心に練習しているのが聞こえます。また食事も受講生皆同じところでするので、色々な国の参加者との交流が深まりました。
また今回私はソロのみでの受講でしたが、この講習会ではソロ以外にも他の弦楽器の受講生との室内楽でのレッスンもあり、アンサンブルも学ぶことが出来ます。皆毎日のように合わせを行い、レッスンを受け、室内楽での演奏会本番もあり、盛りだくさんでややハードなスケジュールではありましたが、コミュニケーションをとるうちに受講生同士とても仲が深まりました。
レッスンの合間には、すぐ近くのライン川沿いを散歩したり、電車で10分弱ほど離れたコブレンツという街を観光することも出来とても良い気分転換になり、環境としてはとても最高の場所でした。
また、この講習では各受講生に与えられる演奏機会が豊富で、ほぼ毎日のように演奏会が行われ、私も3回の本番で演奏する機会に恵まれました。自分がいつどのコンサートで演奏するかは、1〜2日前や当日に言われたりするので、常にレパートリーを準備しておくことや、演奏家にとって本番をこなす上で必要な精神力を鍛える良い経験、訓練にもなります。
エンゲルスでの充実した約10日間の次は、移動し、ハレでの講習会です。ここでの目的は、過去にも何度かレッスンを受講したことがあるディーナ・ヨッフェ先生にお会いし、レッスンを受けることでした。先生との最初の出会いは、私が高校2年の時、福田靖子賞選考会に参加した時です。先生の音楽性、お人柄に惹かれ、そのあとも何度かマスタークラスを受け、昨年ザルツブルクでの講習会でも先生のクラスを受講しお世話になりました。
レッスンは計4回、私はショパンの作品を主にレッスンしていただきました。特に印象的だったのはマズルカの作品59をレッスンにもっていった時のこと、最初に一回通した後、出だしの2小節の右手のレガートを何度も何度も繰り返し先生が良いと仰るまでやったことです。音をよく耳で聴き、ハーモニーのバランスやレガート、ポリフォニーの全声部の音が美しいかどうか、よく聴けているかを毎回よく確認しながら、レッスンは進みます。自分の中では音を聴いているつもりでしたが、つもりではなく、よく聴くことの大切さを改めて学ぶことの出来た貴重なレッスンでした。
レッスン以外の時間には、練習をしたり、他の受講生のレッスンを聴講しながら過ごしました。
また講習期間中のプロフェッサーコンサートにて、なんと急遽ヨッフェ先生の演奏の譜めくりをさせてもらったことも、とても良い思い出となりました。間近で先生の音や息遣いに触れることの出来た、とても貴重な時間でした。
私は帰国後に地元での本番を控えていたため講習最終日まではいれず早くに出発しなくてはいけなかったので、最終日のクラスコンサートには出ることが出来ませんでしたが、帰国前日に行われた選抜者コンサートにて、先生が私を推薦してくださり、ショパンのスケルツォを演奏しました。このコンサートでは、ピアノとヴァイオリンの各クラスから約1名ずつ選抜され、約10分程度演奏をしました。プロフェッサーの先生方が皆聴きにいらしており、緊張感ありましたが、演奏後にはたくさんの拍手をもらい、また先生から「良かったわよ!」と声をかけていただきホッとしたのと同時に、今後への貴重なアドバイスもいただき、帰国してからもまた頑張る大きな励みとなりました。
今回2つの講習会に参加し、とても濃密な時間を過ごすことが出来、自分にとって得るものの多い夏休みとなりました。ここでの経験は間違いなく今後自分が更に成長する大きなきっかけとなりました。福田靖子賞基金、専務理事様、加藤様には感謝の気持ちでいっぱいです。お陰様で、音楽的にとても充実した日々を過ごすことが出来ました。
本当にありがとうございました。