【活動報告】第2回日本ベトナムピアノフェステイバル・ベトナム公演
2016年9月5日月曜日樋口あゆ子先生(全日本ピアノ指導者協会正会員、ピアニスト)のご尽力により、ベトナムと日本の音楽的交流を図る「日本ベトナムピアノフェスティバル」に、公益財団法人福田靖子賞基金奨学生の小嶋稜さんが参加させていただきました。樋口先生よりレポートをいただきましたので、感謝を込めて掲載させていただきます。
【樋口先生レポート】
この度のメイン公演は7月12日火曜日午後8時~、同フェステイバル実行委員会とハノイ音楽院との共催の元、ハノイ音楽院講堂で開催され、その模様は7月17日日曜日午後8時~ベトナム国営テレビVTV4「ジャパンライン」の番組にて、ベトナム全土に放送されました。
このピアノフェステイバルは日本とベトナムの若手ピアニストの育成、そして同国友好の証としてのピアノ共演を目的とし、私樋口あゆ子が2013年11月より実行委員長として、協賛を公益財団法人福田靖子賞基金様、ピテイナ山手支部様、他、複数の民間企業様とベトナム文化スポーツ観光省、後援日本国外務省と両国在大使館様、のお力を頂き開催している日本とベトナム唯一のピアノフェステイバルです。
この度の出演者は、日本代表は、公益財団法人福田靖子賞のからの推薦で現在京都芸術大学ピアノ科4年在学・小嶋稜氏。ベトナム代表はベトナム文化スポーツ観光省からの推薦で、ハノイ音楽院付属高校1年グエン・テービン氏が厳選なる審査の結果選抜されました。
さて、昨年11月の日本公演に引き続き、小嶋稜氏は、7月10日夜に現地入りし、11日ソロ曲に加え、デュオ曲のリハーサルをグエン・テービンと英語によるセッションで5時間行い、翌日のメイン公演を行いました。
このフェスティバルでは、未来の国際職業ピアニストの育成をも、目的としている為、ただソロ曲のピアノ演奏をすれば良い、というだけではなく、英語による両国ピアニストとのデュオ曲のリハーサル、そして、テレビ取材では、状況に応じて、記者の方やディレクターの方に英語で応答する、という事も課題としています。
さて、メイン公演の翌日7月13日水曜日は、お昼にハノイ日本人学校にて子供達との触れ合いコンサート、夜には、ベトナム社会主義共和国日本国特命全権大使・深田博史閣下の特別なおはからいにより、非公開イベントとして、公邸にて、レセプション・コンサート、パーティが開催され、小嶋稜氏、グエン・テービン、私が両国の友好の証として、ピアノ演奏をさせて頂きました。
このコンサートのご来場者様は、各国の大使、政府要人、民間企業の社長様方ですので、特に小嶋稜氏は、日本の日の丸を背負って演奏をする、という重圧の中での演奏でしたが、しっかりと立派に大役をとげました。
ピアノ演奏を通して、両国の友好交流コンサートが出来るのは、やはり、クラシック音楽という世界共通の文化資産のお陰であります。
私達音楽家は、日々、その世界共通文化資産に関わりながら、それに関われる事に感謝し、次の自分の使命を通して、世界の方々と交流出来ればと思います。
第3回日本ベトナムピアノフェステイバルは2017年11月に日本公演を開催予定です。
次の日本ベトナム両国の新たな若手ピアニスト達の登場に期待と胸が膨らみます。
この度、第2回の同フェステイバルの開催に多大に御尽力頂きました皆々様、そして、公益財団法人福田靖子賞基金様、ピテイナ山手支部様に、心より御礼申し上げます。
誠に有難うございました。
2016年8月 日本ベトナムピアノフェステイバル総音楽監督・実行委員長 樋口あゆ子
※追記
ベトナム日本大使館のウェブサイトにも、当企画のレポートが掲載されました。
http://www.vn.emb-japan.go.jp/